w杯最終予選、バーレーン戦で機能した3-4-2-1のフォーメーションで挑んだこの試合。
前半は日本もMF間でのパス交換が有効につながり、慎重な立ち上がりのメキシコに対して、互角に試合をすすめる。
その中、小笠原から縦にでたパスに走りこんだ加地から中央にクロス、柳沢が飛び込み、シュートはあたりそこねるが、ゴールにすいこまれる。
得点の形はキレイだったが、早い時間帯だったこともあり、メキシコは慌てない。
そして、前半30分すぎ、日本陣内でボールを丁寧につながれると、フリーになったメキシコ7番のミドルシュートがドライブ気味にゴールへとび、同点に追いつかれてしまう。
そして、後半に入ると、メキシコのパスワークにじょじょに日本の選手がついていけなくなり、疲れが見え始める。
何とかギリギリのところで凌いでいたが、後半の半ば、左サイドから入ったクロスに、反応したFWフォンセカのヘディングが、日本ゴールに弧を描きながらすいこまれた。
リプレイを見ると、一瞬ボールを見たDF茶野選手がフォンセカから目を離してしまい、慌てて体をぶつけにいくも、三都主選手(!)とかぶってしまい、そのままヘディングを許してしまっていた。
世界レベルの試合では、一瞬でもスキを見せるとやられる、という典型だと感じた。
日本も、攻撃の枚数を増やすなど反撃を試みるが、決定的なシュートをはなてず、試合終了。
点差こそ最小だが、先制されてもあわてず、チャンスを逃がさない決定力、試合の流れを読む力など、メキシコと日本の差は相当に開いていた。
メキシコは、W杯出場を決めて浮かれていた気分を一蹴してくれた。
オブリガード、です。
第3回 絶対に見過ごせない現実(6月16日@ハノーバー)(1/2)
宇都宮徹壱の日々是連盟杯2005