北朝鮮戦、先発メンバー。
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鈴木 柳沢
小笠原
中田(浩) 加地
福西 稲本
中澤 宮本 田中
川口
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中澤選手、右ひざ痛をおして強行出場!
(ちなみに、よく「中沢」と書いている新聞記事を見るが、「中澤」が正しいと思う。細かいけど。
参考。)
それ以外は予想された顔ぶれ。
引き分けでも予選突破が決まるこの試合、日本は慎重な立ち上がり。
前線の選手以外はほとんど攻めにいかず、DFラインは引き気味。
また中田英選手欠場の影響か、バーレーン戦で有効だった、相手FWがボールを持った瞬間にDFが後ろからチェックにいき、ボランチと挟み込む守備ができていなかった。
そのために、北朝鮮のFWがボールをキープ→後ろから押し上げるMFにパス→サイドを崩されるといったシーンが目立つ。
前半中はDFラインとMFとの距離があきすぎてしまい、ボールを奪っても素早い攻撃がなかなか出来なかった。
また、審判のファウルに対する基準に対応するにも時間がかかった。
日本が得意とする、体を使ったボールキープがことごとくファウルを取られる。
特にFW鈴木選手は少しでも相手に接触するとファウルを取られてしまい、本来の働き(前線でのつぶれ役)ができない。
中盤では、福西選手のあたりが強すぎて、よくファウルを取られていた。
しかし、決定的なピンチはほとんどなく(フリーでヘディングを許したくらいか)、前半終了。

(VIP席から観戦する中田英選手)
後半開始前、(めずらしく)ジーコ監督が動く。
FW鈴木選手に代えて、FW大黒選手に交代。これは、体を張ったプレイよりは、スピードでかき回すタイプのほうが有効と考えたからだろうか。
結果的に、この交代がぴたっとはまり、日本の攻撃が活性化する。
大黒選手と柳沢選手、動き出しのいい二人が前線で動き回るため、北朝鮮のDFが日本の選手をつかまえきれなくなってきた(そのためか、北朝鮮にファウルが増える)。
特に大黒選手のキレがすばらしく、中盤でボールを持つと的確にキープ、味方にパスができるし、前線でボールを持つと、ドリブル突破からシュートを狙う勝負オーラがガンガン出ていた。
そして後半20分すぎ、センターライン近くの位置から、稲本選手のハイボールでのパスがゴール前に入る。
素早く走りこんだ大黒選手がヘディングで競りにいくと、2人のDFがつられて動く。
DFが一度はクリアするが、ボールは高くあがる。
DFがボールを一瞬見失ったところに柳沢選手が走りこみ、滑り込みながらのシュート!!
ゴール!!待望の1点目が!!この時点で、ドイツ行き95%(笑)

(シュートする柳沢選手)
それからの時間帯は、北朝鮮の選手も足が止まってしまい、試合の流れが停滞する。
日本のDFもそれほど厳しくあたらないが、北朝鮮はパスミスを連発。

(決定的ゴールをマークした大黒選手)
後半40分すぎ、高い位置で田中選手がボールをカットすると、そのままの勢いで前線へパス。
いち早く反応した大黒選手がフリーで抜け出して、GKとの1対1を冷静に決め、ドイツ行きを確定させた。
このときのシーンでは、アジアカップ決勝での玉田のゴールを思い出した。。。

(小さいけど、このシーン)
後半終了まぎわに、北朝鮮選手の両足タックル→田中選手の浴びせ蹴り(笑)→北朝鮮選手のストンピングキックという
ゴタゴタはあったが、そのまま試合終了!!
見事、ドイツ行きを世界で一番早く決めることが出来た!!!(^o^)
(試合終了時のメンバー)
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大黒
小笠原 稲本
中田(浩) 加地
遠藤 福西
中澤 宮本 田中
川口
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この試合は90分を通してみると、相手ペースの時間帯にもあわてず「大人の試合運び」が出来たかなと。
これでアジアの国相手に「勝つこと」だけが目的の戦いは一旦終了(イラン戦もあるけどね)。
1年後の本番(!)に向けて、世界の国相手に戦えるチームを目指して、サッカーの質の向上、多少のスクラップ&ビルドが必要になってくる(メンバーの入れ替え等)。
その意味で、来週から始まる
コンフェデ杯はいい腕試しになるだろう。
この大会で日本はまずメキシコ、ギリシャ、ブラジル(!!)と対戦する。
世界の国相手に日本のこれまでのサッカーがどれくらい通じるのか、注目したい!
最後に、個人評など・・・。
GK川口:6.0 出番が少なかったが、無難な働き。
DF田中:6.5 守備もこなしながら、パスフィードがよく、また2点目につながるパスもよかった。
DF宮本:5.0 前回見せたラインコントロールのよさが見られず。
DF中澤:6.0 右ひざ痛の影響か、本来の動きにくらべると今ひとつ。
MF福西:6.5 攻撃と守備のバランスに気をつけながらやっていた。つぶし役として貢献。
MF稲本:5.5 攻撃への意識は高いが、守備は・・・。
MF加地:5.5 攻撃面で期待されたが、前半最初の突破くらい。目立った働きは見られず。
MF中田(浩):5.0 守備面や後ろから精度の高いクロスを期待されるも、ミスのほうが目立った。
MF小笠原:6.0 バーレーン戦ほどではないが、攻撃のつなぎとして機能していた。
FW柳沢:6.5 シュートへの意識高く、先制ゴールはスバラシイ。
FW鈴木:5.0 審判との相性もあるが、期待された働きができず。
FW大黒:6.5 相手が疲れた後半からの出場ということもあるが、ボールキープ、パス、ドリブル、シュート、得点と、大黒ショーを展開。
MF遠藤:5.0 出場時間が短い・・・。
監督ジーコ:6.0 大黒起用があたる。1試合を残して予選突破を決めたのはスバラシイです。